「溶連菌感染症」保育園・幼稚園でかかりやすい病気!

すっかり春らしくなりましたね!と言いたいところですがまだまだ寒いですね。

もうすぐ保育園・幼稚園に入園される方もいらっしゃると思いますので今回は園児たちがかかりやすい病気について書いていこうと思います。

 春は寒暖の差が激しく体調を崩しやすいことに加え、保育園・幼稚園に入園されるお子さんにとっては初めての集団生活となり人から人へ移る病気になりやすい環境となります。

その中でもよく耳にするのが「溶連菌感染症」です。

溶連菌感染症とは?

溶血性連鎖球菌という細菌が原因の病気で抗生物質のない時代は恐れられていましたが現在は治療法が確立している病気です。

感染経路

飛沫感染 咳やくしゃみ等で飛び散った菌を吸い込むことで感染します。

接触感染 皮膚と皮膚が触れたりおもちゃ・タオル・食器等を介して感染します。

潜伏期間は約2日から5日で、一般的に子供に多い病気ですが大人にも感染します。

主な症状

一番の特徴はイチゴ舌と呼ばれる症状で、舌にイチゴのようなぶつぶつができます。

他には体や手足に小さくて紅い発疹が出たり、首筋のリンパ節の腫れ、発熱(38℃~39℃)・のどの痛み・腹痛がありますが風邪と違い、咳や鼻水といった症状がないところも特徴です。

治療方法

病院で溶連菌感染症と診断されれば、適切な抗菌薬が処方され治療を開始します。

確実に溶連菌を退治し、重大な合併症を引き起こさないために、症状が消えても抗菌薬はしばらく飲み続けなくてはいけません。5~10日間飲み続ける必要があると言われていますので、医師の処方どおりに最後まで飲ませることが大切です。決められた期間はしっかり抗菌薬を飲んでおかないと、心臓弁膜に障害などを起こすリウマチ熱や、急性糸球体腎炎といった合併症につながることもありますので元気になっても必ず薬は飲み続けなければなりません。

保育園・幼稚園の登園再開の目安

溶連菌感染症は、学校保健安全法で「第三種学校伝染病」に指定されています。保育園等登園再開の目安は、「適正な抗菌剤治療開始後 24 時間を経て全身状態が良ければ」登園可能であると定められています。また、登園届の記入・提出が必要となります。

溶連菌感染症は治療法が確立しているとはいえ合併症の可能性がある怖い病気です、症状が出てきたらすぐに病院に行きしっかりとお薬を飲みきりましょう。