在宅サービス
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薬剤師及び薬局を取り巻く環境は大きく変化しています。
2015年、厚生労働省において「患者のための薬局ビジョン」が策定されました。「患者のための薬局ビジョン」は、医薬分業の原点に立ち返り、現在の薬局を患者本位のかかりつけ薬局に再編することを目的としています。その中で、薬局に求められる重要な機能として、在宅対応を掲げています。
私たちは、高齢者施設の在宅対応が普及する前の2011年より在宅サービスを開始し、累計約600名(2023年9月時点)の患者さんをサポートしてきました。これからも、地域で医療を必要とされる方が住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、地域包括ケアシステムの一翼を担う存在として在宅対応に力を入れていきます。
アプリコ薬局は、ご希望のあった介護施設について往診同行を実施しています。
通常、介護施設の入居者にお薬が届くまでの流れは、①かかりつけ医が施設に訪問し往診を行う、②かかりつけ医の処方指示を受け、薬局はお薬を準備する、③介護施設にお薬を届けるという3つのステップがあります。
往診同行の特徴は、医師と共に患者さんの状態を把握し、医師と相談のうえ処方薬を決定することができるという点です。アプリコ薬局では、医師の診療方針を理解したうえで患者さんと介護施設のスタッフに服薬指導を行うことで、より良い医療を提供しています。
アプリコ薬局では、特定のスタッフに業務負担が集中しないようチームで在宅対応を行っています。
具体的には、薬剤師は往診同行、在宅チームアシスタントは薬の配送を行うことでそれぞれの強みを活かしています。役割分担するだけでなく、施設ごとにルールや管理表を作成し、店舗内のスタッフ全員で共有することで、施設からの問い合わせなどに誰でも対応できる体制を構築しています。
在宅対応を必要とされる方は高齢者だけではありません。昨今の社会的問題の一つに精神障がい者の増加があります。これは「障がい」に対して社会全体の認識が高まったことが背景にあり、毎年増加の一途を辿っています。
このような社会情勢を受け、私たちは、精神障がい者の方へのサポートも地域医療の重要な課題と捉え、これまで累計約150名(2023年9月)の患者さんをサポートしてきました。
障がい者グループホームでは、「世話人」と呼ばれる方々が、入居者の薬剤管理を行うことが多くなっています。しかし、世話人の方は医療の専門家ではないため、薬の知識や管理に不安を抱えている実状があります。アプリコ薬局では、世話人の方へ薬剤管理のアドバイスを行うとともに、世話人の方と一緒に薬の管理を行うことで、精神障がい者の方をサポートしています。